コラム

2017年01月13日

「ヒューマン・キャピタル経営」への招待

いよいよ激動の2017年がスタートしました。

“激動”と申し上げたのは、社会や経済がICTの進化によって

さらに激変する年であることは勿論なのですが、経営においても社員の

働き方を大きく変えていかなくてはならない重要な年になるからです。

 

そこで、経営者やマネジメントの役割を持つ方々には、今一度

「ヒューマン・キャピタル経営」について想いを馳せて頂く必要があると思います。

 

経営学において、経営資源を「ヒト、モノ、カネ、情報」などと言いますが、

「ヒューマン・キャピタル経営」は、社員を消費するリソース(資源)と捉えるのではなく、

投資によってリターンをもたらすキャピタル(資本)と捉える考え方です。

 

私の解釈では、「ファイナンシャル・キャピタル」は、

株主からお金を預かりそれを再投資して増やしていく経営です。

決して相対する考えではありませんが、「ヒューマン・キャピタル経営」は、

社員から知恵を預かってその知恵を増やすことにより、

社員の成長と事業の成長を合わせていく経営です。

 

つまり、社員が知恵を出しやすい働き方ができるよう組織をデザインすることが

求められます。

では、社員が活発に知恵を育む組織とは、どのような組織でしょうか?

私は次の3点が重要だと考えています。

 

一つ目は、社内における雑談の文化です。メールに代表されるデジタル社会が、

社員同士においても直接会話をして、相手の表情や語気によって行間を読み取る

訓練を阻害してきています。

今こそ社員同士がコーヒーを飲みながらリラックスしたシーンで雑談をして、

知恵をぶつけ合う状況を創出するべきです。

 

二つ目は、社員に対して日頃からインプット(外部から知恵のエッセンスを注入する)を

奨励することです。

毎日同じ人と話し、本を読まない人から新鮮な知恵が生まれるはずはありません。

時には社外の人との交流を促し、雑誌やビジネス書、あるいは社外セミナーの受講など

インプットの重要性を風土として定着させることが必要だと思います。

定着させることが必要だと思います。

 

最後は、“答えのない問い“を繰り返す職場づくりです。

成長社会では、1つの答えに向かってがむしゃらに仕事をすれば、

必ず果実は得られました。

しかし、今は成熟社会です。

1つの答えなど想定しにくく、しかも環境変化が激しく複数の”解“を持っていても

対応しにくくなっています。

 

この時代で重要なのは、後輩が先輩に、上司が部下に

「これはどう思いますか?」と気軽に問いを立てられる環境です。

周りのメンバーに気軽に問いを立てられる風土は、自由闊達な風土を育みます。

コミュニケーションは活発になり、上司にお世辞を言うより、自分の意見(知恵)を

披露して上司の考えを聞く方が正しいと考える組織が健全です。

 

皆様の組織においてこれら3点のどこが弱いかをトレース頂き、

今後の働き方改革にも役立てて頂ければ幸いです。

 

最後になりましたが、当社JTBコミュニケーションデザインは、

今年も貴社の組織や個人を重要なキャピタル(資本)と捉え、

その膨張に寄与できるよう様々なプログラムをアウトプットしてまいります。

 

本年もどうぞよろしくお願い致します。

 

 

常務取締役 HRソリューション事業部 事業部長 大塚 雅樹

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