活き活きと働き成果を上げるために必要な組織づくりを目指します

2019年07月19日
組織開発の観点から組織の幸せ(4合わせ)を考える


今回のコラムのテーマは組織の幸せ(4合わせ)です。
ここで想定する組織とは主に企業であり、経営者も社員も含めた組織体とします。
辞書によると「幸せ」の語源は「仕合せ」だそうです、そこから「めぐりあわせ」の良し悪しといった意味も含まれるようになったとのこと。
今回は「仕」事において何を「合わせ」ると良いのか、組織開発の観点から組織の幸せのために合わせるべきことを「4」つ提起します。
1つ目は「前提」です。
組織が掲げた理念、ビジョン、各種ルールと、個人の労働観、キャリアビジョン、会社・仕事観を合わせることは大切だと考えます。
例えば組織が大切にする価値観が「スピード第一主義」なのに、個人の価値観が「マイペース(のんびり)」だったとした場合、そのまま放置しておくと、双方に不幸な結果が生じる可能性があります。
2つ目は「定義」です。
ビジネス用語も、使われ方がまちまちです。相手が書いた文書を読んでも理解できない、相手と話をしてもかみあわないというという際は、その定義合わせが必要です。
その際たるものは外国語です。最近では「AI」。カタカナ表記で使われる「グローバル人材」「ブランド」も、かみ合わないランキングの代表選手です。
日本語(漢字)でさえ、そうです。「問題」と「課題」、「目的」と「目標」の定義合わせをするだけで、会議の生産性をあげることができます。
3つ目は「認知(捉え方)」です。
コップに入っていく水が半分になった時、どう捉えるか。「やっと半分水が入った」「まだ半分も残っている」「もう水が半分入った」「残りは半分だけだ」等、1つの事実・事象について捉え方は分かれます。
在ると無い、早いと遅い、肯定と否定、各人各様のフレームに基づいた「主観」がそこにあらわれるため、認知合わせが必要になります。
例えばビジネスシーンで言えば、年間目標予算に対する現在の達成率が70%という状況の際、残された時間や過去実績等をもとに「認知合わせ」が必要となります。
4つ目は「声」です。
営業部門、お客様常駐先でのお仕事、時間によるローテーション勤務等々、物理的に会うの難しい部門、業務もあると思います。
とはいえ、先にあげた3つを「合わせ」るためにも、組織としてのコミュニケーションシーンや手法を組み合わせて組織構成員一人一人の「声」を共有、合わせることが必要です。
「メール」「SNS」「電話」「モニター」等それぞれのメリットがあり、目的・目標に応じた組みあわせが必要です。
あらためて問います。
皆様の組織における「組織の幸せ」とは何ですか?「何」を合わせますか?
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