コラム

2015年04月14日

すべての企画担当者の方にオススメ!「標的思考」とは?

伊藤 太陽(いとう たいよう)

伊藤 太陽

株式会社JTBコミュニケーションデザイン
HRコンサルティング局
シニアコンサルタント

標的思考とは?

この4月、社内企画や新しいプロジェクトの担当となり、
頭を悩ませている方もいるかもしれません。
そんな時、おススメしたいのが、JTBモチベーションズの
伊藤太陽が提唱している、「標的思考」です。

「標的思考」とは、「標的」という漢字と「目」を組み合わせ、
「目的」「目標」「標的」の3点の枠組みで考える思考法のことです。

もう少し言いますと、
「目的」は「なぜやるか」、
「目標」は「どこまでやるか」
を考えます。
「標的」の使い方は、バリエーションがあり、ここがミソなのですが、
今回は、「ターゲットは誰か」を考えること、
として説明させていただきます。

標的思考のケーススタディ

若手社員向けの研修企画担当者Aさんをケーススタディとして、
話をすすめてみます。

【若手社員向けの研修企画担当者Aさんの事例】
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ここ数年、若手社員のモチベーションがダウンしているので、
モチベーション研修を企画したいとAさんは考えていました。
1日の研修を実施し、研修が終了時には、モチベーションダウンの
理由が分かり、処方箋も見つけられた状態にしたいと考えました。

多くの若手社員に研修を受講してもらいたいものの、
年間の研修予算が限られています。
若手社員の中でもどの層に対して行うか迷った結果、
採用人数が少なく、同期でなかなか集まる機会も少ない、
入社5年目の事務職向けに、まずは開催したいと考えました。
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ここで標的思考を用いて整理をしたいと思います。
すると、

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目的は、若手社員のモチベーションアップ
目標は、モチベーションダウンの理由が分かり、処方箋も見つけられた状態
標的は、入社5年目の事務職

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と整理することができます。
このシンプル思考が、標的思考です。
いくつか質問が出てくるかもしれません。
よくある質問は、上記の例で、最初から「入社5年目の事務職向けの
モチベーションアップ」が目的だった場合、
標的はどう考えればよいのか?です。

その時は、入社5年目の事務職の中で、更に具体的なターゲットを定めます。
それが、入社当時は同期の中でも最も元気で優秀だったBさんだと定まれば、
Bさんを念頭に、研修内容を掘り下げていくことになります。
優秀なBさんだからこそ、今の仕事を完全習得してしまい、
マンネリ感や物足りなさを感じているのかもしれません。

すると、目的、目標、標的はより具体化されていきます。
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目的は、入社5年目の事務職向けのモチベーションアップ
目標は、自分のモチベーションダウン原因と処方箋が分かった上で、
新たな目標を定めモチベーションが高まった状態
標的は、優秀で仕事の習得が早いゆえに、マンネリ感を感じてしまっている社員

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となります。

このように目的、目標、標的の3点の枠組みを用い思考すれば、
企画の精度を高めることができます。

「標的思考」は、なぜうまれたか?

なぜこの「標的思考」がうまれてきたのか?
それは、多くのお客様(特に組織風土改革、社内プロジェクト等、
何か社内企画・プロジェクトを担当されている方)から様々な相談を受ける中、
目的・目標・標的の3点について、何かが不足していたり、
整理されていないご相談が多いことに気づいたからでした。

「こういうことがやりたいんだ!」
と手段や施策ありきで目的がぼんやりしていたり、
目的ははっきりしているが、ゴールをどこに持っていけば分からなかったり、
全社員向け施策ではあるが、どの層に訴えれば、
波及効果が高いのかが見えなかったり。
こんな経験則から、うまれたのが、「標的思考」であり、
それは、弊社のコンサルティングの特徴の1つでもあります。

そして、この目的、目標、標的は、実はそれぞれが
モチベーション要因(モチベータ)でもあります。
次回は、標的思考(モチベーション編)について述べたいと思います。

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