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2020年07月08日
≪ニューノーマル≫リモート下での信頼関係構築のカギは対話力?


貝島 瑞枝
株式会社JTBコミュニケーションデザイン
HRコンサルティング局 局長
全国で移動の制限が解除され、少しずつですが、ビジネスの人流が増え始めてきました。このコラムをお読みいただいている皆さまにおかれましても、ニューノーマルな働き方を実践されていることと思います。
日本の企業は4月始まりが多いため、この時期に新しいメンバーが加わることや、社内の人事異動が行われた企業も多かったのではないでしょうか。今年度の新入社員の皆さまは、入社早々、リモート研修や自宅学習などがスタートし、これから一緒に働く仲間とリアルなコミュニケーションの機会がないまま、少し不安な日々を過ごされた方もいらっしゃったかと思います。斯く言う私もその一人で、4月に新しい部署に着任しましたが、既にリモートワークが導入されていて、共に働くメンバーとリアルな接点がないまま日々の業務が始まりました。リアルなコミュニケーションで構築された信頼関係をベースにしたリモート環境ではなく、「リモート環境で新しい信頼関係を構築する」という初めて尽くしの挑戦です。
自己開示と対話
私が最初に心掛けたのは「自己開示」と「対話」でした。まずは自分のことを知ってもらう、そして対話を重ねることで、相手のことを知り、ありのままを受け入れる。その後、課題や悩みを共有し、一緒に解決方法を考える。もちろん、信頼関係は一朝一夕では構築できませんので、今でも試行錯誤の日々は続いていますが、一歩一歩、前に進むしかありません。
ビジョン浸透が大きなカギ
試行錯誤の日々を続けている時、ふと、数年前の出来事を思い出しました。それは、私が所属していた会社の社員数が急激に増え、社内の組織に一体感が感じられなくなった時のことです。そのような時、企業の経営者のみならず、社員一人ひとりの目指すべきゴールであり、日々の行動の羅針盤となるものは、その企業の「ビジョン」です。日本はハイコンテクストな文化のため、海外の企業と比較すると「ビジョン」も広義で解釈の余地が多い場合があります。自分の所属する企業が「どのような価値を創出して、社会に貢献していくのか」を深く理解ための工夫が求められます。
私が所属していた会社においても「ビジョン」と日々の業務を結びつけるためには、橋渡しが必要でした。そこで、ワールドカフェ方式のワークショップを開催したり、横断的な委員会を設置したり、社内コミュニケーションを活性化させる様々な活動を通じて、ビジョン浸透を試みました。
組織開発には主体性と対話が大切
その活動の中で、特に大切にしたことは、参加するメンバーの主体性と、どのような小さなアイデアであっても実現するために会社としてしっかり支援を行うということでした。効果が見られた活動、あまり効果を実感できなかった活動など、成功と失敗の繰り返しではありましたが、一人ひとりの主体性を尊重し、対話を繰り返すことで、強い組織を目指しました。
組織を良い状態(=所属するメンバーの能力が十分に発揮できる環境が整っている状態)にできるのは、その組織に所属するメンバー一人ひとりです。
「会社のビジョンを実現するために期待される組織の状態とは?」
「今の組織の現状とのギャップはどこにあるのか?」
組織開発は、ゴールに向けてのメンバーとの対話と地道なアクションの繰り返しが大切でした。
私たちJTBコミュニケーションデザインのHRコンサルティング局は、課題を抱える企業の皆様にしっかりと寄り添い、最後まで一緒に課題解決に向き合うことをお約束します。皆さまの「本気」を全力でご支援いたします。
最後になりますが、コラムをお読みいただいている皆さまとも、これからニューノーマルでの新しい信頼関係を築いていけることを強く願っております。
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