コラム

2020年01月15日

就職氷河期世代(ロスジェネ世代)救済策について思うこと

大住 俊樹(おおすみ としき)

大住 俊樹

株式会社JTBコミュニケーションデザイン
HRコンサルティング局
チーフコンサルタント

30代半ば~40代後半の就職氷河期世代(ロスジェネ世代)に対する救済策が最近議論になっています。

令和元年に内閣府で閣議決定された「経済財政運営と改革の基本方針2019」においても、人生100年時代における所得向上策の一環として就職氷河期世代の非正規雇用者100万人に対して支援プログラムを実行し、30万人を正規雇用にすることを目指すとしています。兵庫県宝塚市において、政府の方針に呼応する形でロスジェネ世代に対し3人の職員の募集を行った結果、1816人の応募(倍率約600倍)があったとのニュースは衝撃的に伝えられました。

就職氷河期の長期的影響

実は私も団塊ジュニア世代なのですが、当時バブル崩壊後の不景気で企業が極端に採用を抑制した時代がちょうど私の学卒の就職活動の時期と重なり、応募してもセミナー案内の返事すら貰えなかったり、セミナーに行っても面接してもらえなかったりと、辛酸をなめた記憶が蘇ります。あまりに内定が出ないため、敢えて途中で就職活動を打ち切り、次年度にかけるために就職浪人する同学年の友人もいました。

私より数年先に社会人になったOBの先輩からは、複数の有名企業から内定をもらい、引き留め策で旅行や豪華な食事などの「接待」を受けた等の話を聞いていましたが、にわか信じられない思いでした。

 

私は、何とか不本意ながらも内定を獲得し、社会人としてのキャリアをスタートさせることができましたが、多くの同年代の若者たちが社会への入り口で新卒一括採用のレールから脱線し、今日まで意図したキャリアを構築できずに至っている現状があります。

 

企業側にとっても特定時期に採用を抑制したことの影響は長期化しています。

私は様々な企業の人事や経営企画の方とお会いする機会が多いのですが、当時採用を抑制した経緯により、ミドルマネジメント層が極端に少ないといった問題や、後継者不足の問題等のお話をよくお聞きします。

 

急激な業績の悪化により短期的に経費削減の圧力が強まる事は必然であると思いますが、人材は長期的に利益を創出し続ける経営資源でもあります。

何より、多くの企業が絶好の人材買い手市場の機会を見過ごし、横並びで採用を抑制したことにより大量の新卒者がキャリア構築の機会を奪われ、20年後に社会保証制度やGDPなど経済全体にマイナスの影響を与えるに至ってしまったのです。

「選ばれる企業」に向けた変革

時は流れ、人材不足が叫ばれる今、継続的に発展していくために企業は何をすべきなのでしょうか?

一つ言えることは、社会の雰囲気・トレンドに流されるのではなく、それぞれの企業が長期的な視点で「選ばれる企業」に向けた変革に地道に取り組むことではないかと考えます。

 

悪い部分を見つけて改善し、従業員の満足度を向上する事はもちろん重要ですが、それだけで魅力的な「選ばれる企業」になれるのでしょうか?「人を惹きつけ、働き続けたいと思える組織」とは何か?

私は、それは例えば、常にイノベーション生み出し続けている企業、女性が輝き活躍している企業、社会問題の解決に大きな貢献をしている企業、若手が活躍し成長できる企業、独自のブランドや価値観を発信し続ける企業、などであると思います。

 

ビジネス環境が大きく変化し、働き方が多様化する現在、多くの企業が組織の変革に向けて取組を始めています。

JTBコミュニケーションデザインは、そのような変革に向けた意思(WILL)を実現させるために、25年にわたるモチベーションコンサルティングの知見をもってご支援致します。

 

~ご案内~

JTBコミュニケーションデザインは、201910月末、新HRテック「WILLCANVAS」をリリース致しました。WILLCANVAS」は、ありたい理想の組織への変革を仕組みでサポートする、全く新しいクラウド型のソリューションです。是非、一度体感セミナーにお越しください。

詳しくはこちら https://hr.jtbcom.co.jp/program/willcanvas-2/

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